もう随分前の話になりますが、確か2012年頃に睡眠時無呼吸症候群(SAS)で睡眠外来に通院していました。

ちょっと、、、あの、、、

何?

夜なんですけど、、寝ている時に、、その、、

何?

いびきがうるさいです!

え?そうなの?

うるさくて眠れないから、ワタシたち仕方なく深夜に運動会やって時間つぶしているんです!
自覚はなかった
睡眠時無呼吸症候群ではないかと思ったのは、日常生活をしていて自覚があったわけではありませんでした。
寝付きも良いほうで、夜は多かれ少なかれお酒を飲んでから寝ていたので、ベッドに横たわれば割と直ぐに寝入っていました。
日中も眠くて仕事が出来ないとか言うことはなく、普通にランチ後は眠たくなる程度です。
ただ自分の場合はいびきが酷くて、いびきが酷いということは睡眠時無呼吸症候群では?と考えて検査をしてもらいました。
検査をする
もうかなり前の話なので、正確ではありませんがはじめは、簡易的な測定器を借りて自宅で寝る時に取り付けて測定をしました。
その結果で睡眠時無呼吸症候群の可能性が高かったのだと思いますが、後日検査入院をして1泊して測定器を付けて寝ました。
これがなかなか眠れなくて大変でしたが、診断の結果は中等以上の睡眠時無呼吸症候群ということでした。
CPAPを処方される
軽度な人だとマウスピースを着用するらしいですが、自分の場合はCPAPという機械を使うことになりました。
マスクにホースが付いていて、本体から空気を送って強制的に呼吸が止まらないようにする機械です。
見た目が危篤状態的な感じになるので、結構ドン引きな感じです。
CPAPを使ってみると、
自分は詳しくはありませんが、このCPAPという機械は国産もあるのかもしれませんが、アメリカ製のCPAPが良く使われているようです。
自分がレンタルされたのはアメリカのレスメド社のCPAPでした。
使ってみて驚いたのは、自分がほんの少しでも息を吸おうとすると、機械がエアーを送り込んできて、息を吐こうとするとエアーが止まります。
これが本当に自然な感じでスムーズに行われます。
どうやってこんなに敏感に感知しているのだろうと不思議になりました。
CPAPを使うと、なかなか寝付けない
マスクを着用して寝てみると、マスクの存在感があり過ぎてなかなか寝付けません。
結局、睡眠時間を確保したいのでCPAPを外して寝てしまいます。
後日、診察時にこのことを告げると、マスクの種類を変えてみることになりました。
マスクは数種類あって、一般的なものから始めて合わなければ違うタイプに変更してみるようです。
確か始めに使ったのは口や鼻を覆うようなフルフェイスタイプのマスクでした。
途中、違うタイプを試した記憶がありますが、最終的には鼻ピローマスクというタイプに落ち着きました。

(C)2019 ネコと衣食住
鼻の下にパッドを当てるだけの最小限のマスクです。
CPAPを使ってみて思ったこと
CPAPを付けてすんなり眠れる日と、なかなか眠れない日があります。
ダメな日は諦めて外して寝ています。
そうしないと逆に睡眠不足になってしまい、本末転倒です。
眠れる日は本当にぐっすりと眠れて、とても起きると清々しい感じがします。
自分は寝相は良い方で、マスクを付けても仰向けのまま朝まで寝ています。
もし、寝相が悪い人だとCPAPを使用するのは難しいかも知れません。
特に、存在感の少ない鼻ピローマスクは外れやすい気がします。
かなりヘッドバンドをキツめに装着すれば良いのかも知れませんが、逆にそれはそれで気になって眠れないような気がします。
冬場になると空気が乾燥してきますが、CPAPを使っていると朝起きると喉がガラガラになってしまいます。
そのため専用の加湿器が用意されていて、タンクに水を入れて使います。
ホースが加湿器専用の熱線が入っているホースを使って、ホース内の水滴を蒸発させているようです。
写真の右側が加湿器。

(C)2019 ネコと衣食住
これらもよく考えられていてなかなか快適な使い心地です。
1年以上はレンタルしましたが、、
確か1年くらいはレンタルしていました。
日本ではResMedのCPAPは帝人が扱っていて、SDカードに日々の睡眠時のデータが記録されるので、毎月一回睡眠外来にSDカード持って行き診察を受けなければなりません。
そこでCPAPのレンタル料と診察代を払うのですが、毎回5,000円でした。
保険適用だったと思いますが、帝人も良い商売していますね、、
診察と言ってもプリントアウトしたグラフ見て、「ちゃんと付けていますね。ではまた来月。」みたいな感じで、自分にとっては通院の意義は感じられませんでした。
そして毎月のコストが気になります。年間で6万円払うことになります。
これが一生??と思うとちょっと考えてしまいます。
CPAPを個人輸入することに決める
日本ではCPAPは医療機器という扱いなのですが、アメリカではネットで売られています。
自分は詳しくありませんが、アメリカでは簡単に買えるもののようです。
あくまでも個人使用の用途でなら、個人輸入することができるのでアメリカから取り寄せようと思いました。
購入先は?
自分が購入したのは1800cpap.comというサイトからです。
購入したのは2014年だったので、5年ぶりにネット検索したらまだありました。w

こんな感じのCPAPを販売しているサイトは他にもいくつかあるようです。
必要なもの
当時、ネットで個人輸入された方の話を読んだりして勉強しました。
業者によっては処方箋がないと売ってくれないところもあるようです。
処方箋は書いてくれなくても、診断書なら絶対書いてくれるみたいなこともどこかで読みました。
なのでとりあえず睡眠内科で診断書を書いてもらいました。
診断書を書いてもらうことすら嫌がられたりするケースもあるようですが、少なくとも診断書はもらっておかないと個人輸入は難しいようです。
細かくは覚えていませんが、自分はこの程度の準備で注文したと思います。
注文したもの
注文した内容は、たまたまEvernoteに残っていました。
- CPAP本体(加湿器付き)$919
- 鼻ピローマスク$109✕2点
- 本体に使うフィルター(全然買わなくても良かった)
- スリムタイプのホース(これも何となくついでに注文)
- 冬用ホースに被せる保温用カバー(これは買って良かった)
送料別で13万円台くらいでした。
自分は個人輸入が好きで、今までに色々なものをたぶん100回位は買っていたので、割と気軽に発注しました。
あっけなく無事に届く
結局注文時に診断書をネットで送ったような、、送らなかったような曖昧な記憶ですが、その後はどこかで引っかかることもなくあっけなく配達されました。

(C)2019 ネコと衣食住
いまだに問題なく活躍中
アメリカ製とは言え、さすがに医療機器だからか?何のトラブルもなく2019年現在も可動しています。
SDカードの記録されたデータは自分のPCでチェックもできます。
2年以上使えば元は取ったことになる計算なので、十分満足な結果です。
1点だけ注意点
自分が使っているこの機械、電源ボタンがありません。
わざとこういう作りにしているのか?アメリカ製だから変なのか?わかりません。
なので使用後は、コンセントを毎回抜くか、本体からアダプターのジャックを抜かないといけません。
そういえば、睡眠内科でCPAPの説明をしてくれた看護師のおねえさんは、「使い終わったら、このコードを本体から引き抜いてください」と言いながら結構雑に抜いていました。
自分はとにかくこの機械を大切に使いたいので、あいだに電源スイッチを噛ませて使っています。
あまり激しく抜き差しして断線してしまったら困りますからね。
CPAPは医療機器でないといけないのか?
日本ではCPAPは医療機器という扱いです。
しかし自分が使った限りの意見では、「これは健康機器では?」と思ってしまいます。
自分はいびきが酷いので睡眠内科に行きましたが、わざわざこのように行かない人の方が圧倒的に多いと思います。
なので「隠れSAS」の人は相当数いるのではないかと思います。
このCPAPが健康機器として通販やホームセンターなどで気軽に買えるようになったら、価格ももっと安価になるでしょうし、多くの人が使えるでしょう。
レンタルしていた時期も入れると6年くらいCPAPを使っていますが、自分的には「スッキリ睡眠補助マシーン」か「いびき防止マシーン」くらいの位置づけです。
健康機器扱いにならないかなぁ、、
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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