前回に引き続きコーヒーの自家焙煎です。
前回はこちら

今回はアルミの片手鍋で焙煎
数年ぶりに焙煎を再開したくなりました。
今回は焙煎中のチャフ対策をして、身近にある道具をそのまま(無改造で)使って焙煎したいと思いました。
そして後々いろいろと面倒にならないように、凝りすぎないこと!
何を使って焙煎しようかと考えていて、まず思いついたのは「中華鍋焙煎」。
これは結構定番な焙煎方法です。
でも料理用と別に中華鍋を用意しておかないと匂いが残るので洗うのが面倒。
しかし焙煎用中華鍋もあると邪魔。
そして蓋をしないとチャフが舞ってしまうので却下。
片手鍋の購入
そこで蓋付きの片手鍋で焙煎しようと思いました。焙煎用に用意したいのと、鍋を振るときに軽いほうが楽なので、昔から安く売っているアルミ製の軽い片手鍋を買うことにしました。

(C)2019 ネコと衣食住
サイズは20センチで1,800円くらいでした。
焙煎専用にするので、洗ったりしなくても良いので管理も楽です。
焙煎量を決める
この片手鍋でどのくらいの量を焙煎するかを決めます。
試しに家にある焼き豆を200グラムこの片手鍋に入れてみました。

(C)2019 ネコと衣食住
この状態で蓋を片手で押さえながら、鍋を振ってみます。
だいたい問題なく振れそうだったので、出来上がり200グラムにすることにしました。
生豆は焙煎すると大体80%くらいの重さになります。
つまり生豆250グラムを焙煎すると、焼き豆が200グラム程度出来上がります。
生豆の購入
今回はアマゾンで1キロずつ2銘柄の生豆を買いました。
テスト焙煎なので安めの生豆を選びました。

(C)2019 ネコと衣食住
グアテマラSHBとコロンビア スプレモです。
グアテマラSHBはフルーティーで酸味もあって好きな豆です。
今回は、グアテマラSHBを焙煎します。
ハンドピッキングをする
生豆を250グラム分をハンドピッキングして、欠点豆を取り除きます。

(C)2019 ネコと衣食住
250グラム分で欠点豆はこの程度でした。
グアテマラは見方によっては、悪い豆だらけに見えやすいです。
豆の種類によって見た目も「ふっくらコロコロ」だったり、「小さくて貧弱風」だったりするので、その種類の豆の基準の目線で選別しないと欠点豆だらけに見えやすいです。

(C)2019 ネコと衣食住
250グラム用意しました。
今回は、生豆は洗わないでそのまま焙煎します。
焙煎開始
片手鍋に生豆を入れて蓋をします。
火は中火で、火加減は目でよく覚えておきます。(今後の参考のため)
熱いので必ず軍手をして、片手で鍋の蓋を押さえて、3秒に1回くらいのペースで鍋を振ります。

(C)2019 ネコと衣食住
中華鍋でチャーハンを返すように振ったり、蓋をしっかり押さえたまま鍋をひっくり返したりして豆が片面だけ焦げてしまわないように振ってやります。
10分経過

(C)2019 ネコと衣食住
10分経過したところです。
気になれば蓋を開けて豆の色をチェックします。
また、たまに開けて鍋内部の湿気や煙も出してやります。
かなり浅煎りならこのくらいで出来上がりです。
20分経過

(C)2019 ネコと衣食住
20分経過したところです。
15分経った頃から軽くハゼがありました。
引き続き3秒に1回くらいのペースで鍋を振りますが、だんだん煙が出てくるようになるので、振っていない時は蓋を開けて排気をしています。
グアテマラの酸味やフルーティーさを活かしたいので、中浅煎りにしたかったのでここで終了。
焼き豆を冷やす
焙煎が終わったら、豆を冷やします。
のんびりしていると予熱で焙煎が進行してしまうので、手早くドライヤーの冷風で冷やします。
ステンレス網のザルなどに入れるとやりやすいです。
今回は片手鍋で蓋を基本はしながらの焙煎だったので、焙煎中はチャフはそれほど飛び散らなかったのですが、最後に冷やす時にドライヤーで風を当ててチャフまみれになりました、、、、
やはりチャフ対策として洗ってから焙煎が良いです。
手網焙煎やっていた頃は、必ず洗ってから焙煎していました。
出来上がり
焙煎したての焼き豆でコーヒーを飲んでもあまり美味しくありません。
化学変化したての状態ですから、雑味が強く角が立っている感じです。
どれだけ短くても少なくとも翌日まで寝かせてから飲みましょう。
美味しくなるのは1週間後くらいで、焙煎後1ヶ月くらいで飲み干せば新鮮で美味しいコーヒーが楽しめると思います。

(C)2019 ネコと衣食住
保管は密閉容器に入れて保管しますが、豆が冷めたらすぐに密閉容器に入れる人も居れば、何時間か空気に晒しておく人も居ます。
自分は空気にしばらく晒しておいた方が、まろやかになるような気がして好きです。
グアテマラSHBの試飲
15年以上愛用しているタカヒロのドリップ用コーヒーポットでドリップします。
ハンドドリップで、長いことコーノ式を愛用してきましたが、ペーパーが近所で売っていないので、ペーパーだけハリオのV60用を使っていました。
気がつけば次第にドリッパーもサーバもハリオのシリーズになってしまいました。

(C)2019 ネコと衣食住
タイマーが付いていて便利なコーヒー用のハリオ V60 ドリップスケールも使っています。
焙煎後翌日(1日経過)
肝心の出来は、なかなかいい感じだと思います。
ただ、焙煎翌日ではまだ早すぎて酸味が強く出すぎて、逆に味に深みがありません。
焙煎後3日経過
まだまだ早いですが、焙煎後翌日の試飲よりは落ち着いてきました。
酸味は相変わらず強いですが、深いまろやかな甘味も少し感じられます。
焙煎後10日経過
もう十分寝かされているので落ち着いています。
手網のように直火ではないのでスカスカ感もありませんし、グアテマラの酸味はもちろん甘みも出ています。焙煎直後と比べても酸味と甘味のバランスが良くなっています。
安いアルミ片手鍋の焙煎は、けっこうな量も焙煎できるし、手網のような直火のスカスカ感もないので自分的には満足いく出来となりました。
今後はチャフ対策として洗ってから焙煎にしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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